SPICE!? 10

第91話

「はな・・震えてる、何もしてないのに、」




「ち、違うのっ・・なんかおかしいの、」



ベッドの上でアタシは滝川君に抱きしめられていた




「おかしい・・?」




滝川君の指がアタシの髪を梳いてゆく



「滝川君の・・近くにいると・・ドキドキする、」




「え・・いまさら?」




アタシは頷く



「そうなんだけど、滝川君に触れられたりすると、身体の何処か今までとなんか違って・・」




「はな、」



滝川君がアタシの言葉を遮る


思わずアタシは彼を見る



滝川君の瞳が艶っぽく揺れる



・・どんな滝川君も



アタシはかなわない



「そんな誘い方は俺だけにして、」



そう言って滝川君はアタシを自分から逃げられないようにベッドに沈めた

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