第71話

「滝川君、」




「・・なに?」



俺ははなを抱きしめ返す




「疲れてる・・よね?」



「・・?まぁ多少は。だけど論文終わったし・・どうしたの?」



するとはなは身体を離す




「明日、アタシが研修が・・うまくいくように、・・・」




「うん?・・・」




「・・・」




はなは黙ってしまう




「はな?うまくいくようになに?」




「・・ごめん、なんでもない。大丈夫・・・」




「だから大丈夫じゃないだろ、なぜ俺に言わないの?塚野に告白でもされて悩んでるクチじゃないの?」




はなは驚く



「なん・・で、」



「そんなのはなの行動見ていたら分かるよ、ずっと上の空で。そんなくだらない事は悩むに相当しない。」


「・・だ、だってアタシは滝川君を煩わせたくなくて、」




「俺のせいなの?」



「え・・・、」




「俺に言う前に断るとか自分で出来るよね?

はなに気があるなら別だけど、」




はなの目から涙が一筋落ちた

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