第60話
「まだ喧嘩してるの?」
総務課から出てきたら北澤先生に会った
「喧嘩・・?」
「昨日貴女がリツに会わずに帰ったから、」
そう言いながら北澤先生はロングの髪をまとめる
その仕種に周りの男性社員はくぎづけになっていた
「あ・・あれは喧嘩じゃないんです。」
「そうなの?にしてはリツは先輩医師に頼み込んで当直代わってもらってたわよ?」
それを聞いてアタシは昨日の滝川君との行為を思い出してしまった
「・・・ふうん、妬み殺しそうだわ。」
「え!?」
アタシは北澤先生を見る
「リツに愛されてる澄田さんがホントに羨ましくてたまらないわ・・・」
「えと、・・すみません。」
アタシは思わず謝る
「なに謝ってんのよ。で、塚野クンに何時アタシを紹介してくれるのかしら?」
「え、本気だったんですか!?」
アタシは冗談だと思っていたから
だって北澤先生はハリウッド級の美女
引く手数多なのに
「リツを忘れるには新しい恋が必要でしょう?」
北澤先生は意地悪く笑う
「そう・・ですね、」
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