第61話
アタシはデスクに戻ると亨也君に声を掛ける
「珍しいね、はなチャンから俺に声掛けるなんて。」
亨也君とは過換気を起こしてから気まずい
「う、うん。あのね?亨也君はその・・彼女と上手くいってないって言っていたよね?」
亨也君は返事もせずにアタシを見ている
「あの・・」
「滝川先生に気持ち伝えたの?」
「え?ち、違うよ。」
亨也君はため息をつく
「・・なんだ違うのか。俺、はなチャンが滝川先生に振られたから付き合ってくれるのかと思った。」
そんなことありえないから!
「医務室の北澤先生知ってるよね?」
「北澤先生?・・ああ、超美人のね。なに、俺健康診断引っ掛かったの?」
「違うの、一度会ってみない?」
亨也君の表情が変わる
そしてアタシから視線をずらした
「・・はなチャンて、嫌な女だね、」
って呆れたように言われた
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます