「もう目を開けてもいい？」

「えっ・・お、起きてたの！？」

滝川君は寝たまま背伸びをする

「ずっとはなが見てるから声掛けるタイミングを図ってた、」

「わ、酷い。恥ずかしい・・」

アタシは滝川君とは反対側に身体を向ける

だけどすぐ身体を引っ張られて

アタシは滝川君の身体の上にもたれる

「あ・・・赤くなってる、」

アタシの首筋を綺麗な指が触れる

「う、うそ！明日ファンデーションで隠さないと！」

「ダメだよ、」

「は？」

「アイツに見せといて、」

アイツ？

「アイツって誰のこと？」

滝川君は呆れる

「塚野亨也にね、はなはちゃんとパートナーがいることを分からせないと。」

「・・何とも思ってないから。」

「あのね？はなはそうでも男は違う、確実に手に入れようとするから。そういう所はなは抜けてそうだから俺がマーキングしておく、」

「・・滝川君て結構独占欲強いの？」

そうアタシが何気に聞いたら

「中途半端にはなを好きなんじゃないから。」

・・彼に言われると

胸のあたりがざわつく

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