第50話
「北澤先生が脳外科医師だったからアタシは助かったの、今の担当の看護師さんだったから毎日リハビリもがんばれた・・・滝川先生は、」
河本さんは俺の方を向いて微笑む
「滝川先生が医師になってくれたから、会社で出会って本気で好きになったの。ちゃんと頭痛外来に行くように紹介状まで書いてくれたのに・・・」
「河本さん・・・」
「滝川先生は冷淡とか感情がないって・・嘘だね。本当は患者さんに真剣で、優しくてたまらない人なんだって分かったの。
だからアタシ、滝川先生が生きてる事を感謝してる、ホントに出会えて良かった・・・?」
俺は思わず彼女のつくった拳に触れていた――――
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