第49話
「ごめんなさい・・こんな事言って、迷惑だって分かってるから、」
河本さんは俯いたままでいた
「迷惑とか思ってないけど・・ごめん。」
彼女は首を横に振る
「ア、アタシの方が謝らないといけないのに・・だけど、伝えたかったの。」
ゆっくり彼女は前を向く
俺はその姿を見守るしかなくて・・・
「アタシ手術の後目が覚めて思ったの、」
「なに、を?」
「生きてるだけで感謝した自分がいたの。もうアタシに関わってくれた人達にお礼を言いたくて仕方なかったの・・・」
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