第43話

滝川君とアタシはそのまま裏庭まで歩いた


すると金木犀がいくつもあった



「うわ・・綺麗、凄くいい香りだね、」



アタシは滝川君を見る



「そういえばあの日、家に帰ったら金木犀の匂いが凄かった、」



あの日・・?


アタシが不思議な表情をすると滝川君は微笑んだ



「文化祭の夜・・・」



その言葉にアタシは俯く



「や、やだな忘れてよ!」


「それは無理なんじゃないの?お互いに、」



確かにそうなんだけど、




滝川君は裏庭にあるテーブルに座った




「・・忘れられない、俺はあの日にいろんなモノを捨てたから、」

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