第19話

以前はひとりでとる昼食も今日ははながいるから、なぜか二人で外食している気分だった




「この椅子空いてる?」




突然、俺達の前に男がひとり声を掛けてきた




「あ、亨也君。」



俺は一瞬はなを見た



りょうや・・って言った、



「やっぱりはなチャンだった!座っていい?」



そいつは俺をちらっと見ながら許可を取る前に座る




・・・この男か、



“塚野亨也”



「えっ、何勝手に座るの?」




「だって椅子空いてるし。はなチャン、それよりその人紹介して?何処の部署のひと?」




「えっ・・えと、滝川先生は、」




「滝川先生?」



俺ははなが焦っているのが少しいたたまれなくて、




「ここの医務室勤務の滝川です。」




紹介されたくない男に自分から名乗ってしまった

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