第18話

午前中だけでも10人ほど受診に来た




「滝川先生、患者さん切れたのでお昼休みに行ってください。何かあったらコールします。」




「じゃ、お願いします。」



俺は看護師の依光さんに言われるまま社内にあるカフェに向かった―――




カフェに入ると知らない社員の人達にジロジロ見られる



・・・やっぱり外に出ればよかった、



睨まれたり、好奇心で見られたり・・・




「滝川先生~、」




その声に俺は振り向く



だってその声は毎日聞いている彼女のものだったから



「は・・澄田さん、」




「相変わらず近づくなオーラ出してるね、」




はなは笑いながら次々バイキング形式になっている料理をトレイにのせてゆく




「・・俺に話し掛けていいの?」




「あれから考えて分かったの、」




「・・?」




「滝川くんと普通に話せるアタシって凄いって!ちょっと自慢したくなる。」




「・・そうなの?俺は、澄田さんと話せるならそれでいいけどね、」



はなは微笑んだ



・・エリー、これは密会じゃないから!

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