第3話

「澄田さん、このデータ処理の仕方教えて?」




「あ、はい。これはこのソフト管理Ⅰを開いて・・・」



アタシはほとんど塚野さんについて指導していた


席が隣同士だから



ただそれだけなんだけど




「澄田さん教えるの上手いね。」




「あ、そうですか?良かったです。」




ちょっと周りの女性スタッフの嫉妬の目が痛いけど



仕方ない



「おいおい澄田~、早々狙ってるんじゃないの?塚野の事。」



前のデスクにいる藤代先輩がニヤニヤしながらアタシと塚野さんを見る



「塚野は俺の大事な大学の後輩なんだからな?彼女もいるから狙っても無駄!」



「はあ?誰が狙ってるんですか!?」



なんでアタシが塚野さんを狙うっての!




アタシにはこの人より



ずっとカッコイイ滝川君がいるんだからね!



と、声にしたかったけど



我慢した

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