『亜貴、お前いま平気か』

『んー？あぁ、波玖の件は暫く時間かかりそうだからなぁ〜暇すぎて退屈じゃねぇの』

『…そうか』

『なんか手ぇ貸すかー？』

緊張感のない雰囲気の中、亜貴が面白そうにしてる中で真剣味を帯びた気がした。

『陽向と連絡が取れなくなった』

その言葉を皮切りに、慎之祐から得た情報を伝え、そして陽向の方への加勢へと回って欲しいことを頼む。

『ふーん、いいね。面白い』

舌なめずりしてそう言う奴からは絶対零度のソレが流れるのが感じられた

『口、きける程度にしておいてくれ。あとは五体満足じゃなくてもどうでもいい』

『うっわ、恐ろしいこという2番じゃねぇか』

『亜貴ほどじゃねぇけどな』

『礼はイイオンナでいいぜ〜？』

『気が向いたらしてやるよ』

亜貴の言葉に適当に流せば、更に楽しそうだ奴は笑う

こうやって亜貴は、仲間内でも笑うようになった気がする

…まぁ、女遊びは相変わらずだけど

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい