第34話

地面に伸びた男を見やれば、

「お〜いいね、俺らも相手してくれよ」

「いい女だな」

へらへらと下品に、更に男たちが近寄ってくれば、

次から次へと多方面から飛んでくる拳や蹴り


私はそれを交わしながら時に殴り返し、そして蹴り返す。


「っ、挨拶してる時間なんか、ない」


ー…ガンッ!


「にしては随分と余裕だな。お姉さん、素人じゃねーだろ。こんなの普通の女なら腰抜けるかモロ食らってるところだぞ」


「人間誰でも危険感じれば避けれる」


「ハッ。馬鹿言え、投げ倒すことはできねぇと思うぜ」


「ていうか、コイツら邪魔なんだけど」


女ひとりに数十人の男たちというタイマンの光景を赤髪の男は面白おかしく眺めているだけ。



そんなこいつと私は周りの男どもを退治しながら会話を進めていく。



「まだ素手にしてやってるだけ感謝しろよ」


「ふーん」



ーー…バキッ!!!グシャッ



私は最後の奴の顔面を思いっきり殴った

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