『まさか。ダウトの頭が私に何か用』

こいつは、私が何者なのか知っているし、

下手に出ればそれを脅しにされかねない

なにより、奴は藍達とは対立しているチームの1番。

つまり、

要注意人物

『つれねぇなあ。名前呼んでくれよ』

挑発じみた声に舌打ちしそうになる。

キュッと、唇を結び誰が名前なんか呼ぶか、と少しの抵抗を見せる。

けど、

『…きいてんの？な、ま、え』

トントン、と携帯の画面でも爪でつついてんのかそれはまるで私を急かしている音

はぁ…

私はため息をひとつ吐き出して

『天使みやび』

そう、奴の名を口にした。

どことなく、携帯の向こう側でみやびが気味悪く微笑んだ気がする。

向こうがどう出てくるか、

私は次のみやびの言葉を待つ

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