第82話
人が真面目にそう言うが、波玖は
「亜貴さんも言ってたけど、」
そこで一旦間を置いて
パサりと私の着ていたそのパーカーを奴は脱がしてきた。
露になる自分の水着姿。少しだけ生ぬるい風が全身を這うようにして撫でている。
隣にいる藍も、椿たちもこの行動は予想外だったのか、思いっきり眉間にシワが寄せられる。
陽向に関してはもうショート寸前といったところだ。
「大胆なことすんね」
と、波玖はそのなかなか見せない笑みを作った。
………。
とんでもない奴だ。
きゅっと口を結び、私も奴ら同様に眉間に皺を寄せる。
着ろって言われたり脱がされたり、どっちだ。
生意気な波玖は、みるみるうちに多方面からの攻撃を受ける羽目になったがコレも自業自得だ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます