「ハクちゃん、やっていい事と悪いことあるでしょ！！！」

陽向はもう頭から煙を出しながら波玖に説教噛ましてる。

あんま響いてなさそうだが。

その様子をもうどうでもいいように眺めていれば、藍は私にもう一度パーカーを着せてくれた。

今度は、強制的に前もチャック上まであげられる。

「これで分かっただろ」

奴の顔が心做しか近い。

「なにが」

「男はみんな狼だ」

………………。

何言ってやがる。

「藍、暑さでやられたのか」

そう問えば、ムッと藍は口をへの字曲げ「やられてねぇ」と不貞腐れた。

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