第68話

「おまえ…人間じゃねえよ」


まだ喋る余裕があるらしい別の男が、横たわりながらこっちの様子を怯えたように見やってくる。


カランっ…


口ん中に突っ込んでた鉄パイプを地面へ放り投げれば、今度はその喋った奴の前にしゃがみ込む。


「どこが」


教えてよ



「ひぃ…」


「俺のどこが人間らしくねーの」


教えてくれたら、らしくなれるんじゃない



こーゆう事すんのも、人間はやらないってか



無防備になって地面に付けていたそいつの手に向かって鉄バットを振り落とす。




ー…グシャリ



骨の折れる音が響くと同時に


「ぎ、ぎゃあーーーー!」


境内中にそいつの絶叫が響き渡る。

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