041.
第63話
ーside 波玖
「これはこれは、てめー1人で相手にしてくれんのかよ。俺らも舐められたもんだな」
「けけけ、やっちまお〜ぜ」
「祭りだ祭りだ、ひゃっひゃっひゃ」
アホみたいに笑かしてくれる。
神聖なこんな場所で、馬鹿ばっかりだな。
ジリジリセミの鳴く音が耳の中で反響する。
とてつもなく五月蝿く、耳障りだ。
「な〜お前潰したらあの女貰ってもいーかー?」
目が虚ろで焦点の合わないソイツがヘラヘラマヌケな顔を晒してくる。
そんな目で見てくんな、馬鹿が移るだろ
…あの女
十中八九、さっきまで俺のいて、亜貴さんがこの場から離した、あの女の事だろう。
無表情で、可愛げのない、だけど上党な程の美人なあの女。
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