ちらりと亜貴と波玖を見れば、別になにも変わった様子もなく普段通り。

それどころか亜貴なんて果てしなく面倒臭いと言わんばかりの態度が出過ぎている。

その奥にいる波玖は、一瞬俯きそして、少し長めの前髪から不敵にニヤリと笑みを奴が零したのが分かった。

｢亜貴さん、俺ここ片付けるから先に行ってていいっすよ｣

波玖がここをどうにかするらしい。

｢いけんのか〜？｣

不安も心配もこれっぽっちもないようなこの声。

波玖の力量と実力が分かりきっていなければ無理な話だ。

｢5人に俺とか少ないっすよ。少なすぎる｣

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