第59話
心地の良い時間が、そいつらのせいで遮断された。
私たちより数メートル先にいる、5人のガラの悪すぎる集団。
「よお。NiGHTSのお偉いさんたちじゃねぇか」
ギンギンに瞳孔開きまくり舌なめずりをする。
獲物を品定めしているかのようだ。
その様子に私は少しだけ目を細める。
「……果てしなくめんどくさいじゃねぇの。なんだよ、ダウトか?」
「いや、それはないと思いますよ」
相手に聞こえない程度に、亜貴と波玖がやり取りしているのが聞こえてくる。
明らかに様子がおかしいこの集団。
ケタケタケタケタ気味悪く笑えば、奴らは一歩2歩とこちら側へ近づいてくる。
カラン、カラン。と鉄パイプや棒バットの音が不気味な程に響いて聞こえる。
「ハクちゃん、あいつらマジでやる気だぞ〜罰当たりもいいとこじゃねぇの」
「あぁ、そうっすね」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます