第38話

「もう直ぐでリナ夏休みだろ。いつでも何回でも来たらいい」


私なんかより遥かに身長も私を撫でるその手も大きい。


「うん」


キュッと私は片方の手には先程貰った小さな封筒を持ち、響へ向かって私は少しだけ頭を下げ、背を向ける。




心地の良い元気いっぱいの門の先の声たちは、

砂利道を下る先まで私と愁のBGMになってくれていた。

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