第34話
「別に」
「学校行きだしてからリナが楽しそうにしてるって、アイツ嬉しそうに話してたぜ」
そのアイツとは十中八九、愁のこと。
私が変わったと言っていた、車の中での事と同じだろう。
「そう」
私は近くにある木漏れ日に照らされてる花壇の前にしゃがみ込む。
丸く空に向かって1本に咲かすようにして集まっている黄色の花と、
桜や梅の花のように密集して咲かす白い花。
花壇一面にそれらが綺麗に咲かせている。
そっと、私は手で触れる。
こんな若い女が好みそうな花を誰が仕入れたんだ。
「黄色い花がサントリナ、白い花がサンザシ」
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