第20話
「え〜りなちゃん、これもらっていーの?」
嬉しそうに表情を綻ばせる陽向に私は小さく頷く。
「そっかぁ、ハクちゃんと一緒にアイスをコンビニに買いに行ってたんだね」
「うん」
「いいなぁ〜!ハクちゃんと仲良しさんだね〜今度は俺とも一緒に行こうね」
先程の補講とやらの疲労感は吹っ飛んだかのように、元気が回復している陽向。
そう陽向の誘いに小さく頷いた。
結局その日は、亜貴と藍は溜まり場へは顔を見せなかった。
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