第50話

全然読めないNO.2。



「それ、その顔。睨んでるよーだけど逆効果。覚えとけ」



どんな顔だ。


ムッと私は表情を歪める。




「さっきは勝手にあんなことして悪かった」


…謝るのが遅い。


スっとNO.2は私の顔から手を離し解放させる。



「祠堂 椿(しどう つばき)」


くぁっと何回目かの欠伸を漏らし片手を口元へ当てる。



自分の自己紹介をし終えたNO.2は、立ち止まっている私達より先に追い越し歩き始める。





それを追いかけるようにして、また歩き始める五十嵐藍。


手は握られてるままだから 必然的に私も歩く羽目になるわけで。

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