第45話

続けて、私の腰元に回すキングの腕が一瞬力が入った気がした。


少し長めに、焦らすように、最初は軽かったのが徐々に深くなりら

そして、離してはまた触れる…


「んっ…ふ…」

この甘ったるい雰囲気に飲み込まれそうになるのを必死で抑え、奴を離そうとするも、既に私の手首はNO.2によって抑えられていて。


キングに捕まったまま、NO.2にキスされているこの状況があまりにも不自然だ。



集団がゴクリ、と喉を鳴らすのがわかる。


そして、満足したのか最後にもう一度リップ音をワザと鳴らせ、NO.2は私から唇を離せす。

バッチリ奴と目が合えば、私に向かってニヤリと妖しく笑う。

富浦亜貴とはまた違う、甘い色っぽさ。



「こんなこともあるんだな。大本命は祠堂か」

集団のうちの一人が面白そうに問いかける。


「亜貴は特定の女は作らねーから。それでいいんじゃね、」


くぁっと欠伸を漏らし、面倒くさそうにそう言い放つNO.2だが、大本命って言葉はしっかり否定しろ。



さっきから失礼極まりないこのNO.2。


「おい、ミヤビサンに報告しろ」

三角巾の男は近くにいる奴にそう命令する。

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