第46話
スっと身体が軽くなる。
「お前、話がある」
どうやらキングから解放されたみたいだ。
そんなキングは、NO.2とは反対側に立ち私に話しかける。
「なに」
「ここじゃ言えねぇ話だ」
「そうですか」
また昨日と同様に面倒くさい事が起きそうな予感がする。
キングと淡々と会話していると、
集団の中の一人、赤髪の男が私達の前に姿を出す。
「なぁ、五十嵐。そこの女、欲しいっていったらどうする」
試すような言葉。
ニヤっと笑う赤髪の男はどうにもやはり気味が悪い。
「やれねぇな」
売り言葉に買い言葉だ。
無表情を決め込むキングは憎たらしい程に綺麗である。
「その女を庇うんだな」
「あぁ」
それが決定打となったのか、「へぇ。なら、楽しませてくれよ」そう言って赤髪を筆頭にこの場から去って行った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます