第41話
何この男たち。正気じゃないのがわかる、気味が悪い。
集団の中の1人、三角巾で腕を垂らした男が代表して口を開く。
「富浦の女が直々に俺らに挨拶か?」
誰があいつの女だ。
「なに言ってんの」
この男勘違いも甚だしい。
「この女、昨日富浦と親しげに話し込んでた女じゃねえか」
「こんだけ上玉な女ならミヤビさんも満足できるだろ」
…他の男たちもそう勝手に話を膨らませる始末。
この学校にはまともに話せる奴はいないのか。
「とりあえずさ、」
この濁った目
…なんか、危ない
「この腕富浦にやられてむしゃくしゃしてんだわ。相手してくんね?」
三角巾で腕を垂らし首から吊られた状態は明らかに怪我を負っている。
…富浦亜貴にやられたのか。
なら、
富浦亜貴の居場所を聞く相手を間違えた。
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