第40話
校門を抜け、玄関で靴を履き替え教室へ向かう。
廊下も教室内も相変わらずガラの悪い不良達ばかりだ。
自分の席に着き、教室内を見渡すが富浦亜貴や観月陽向はまだ来てない。
それは、午前の授業全て終わっても同様だった。
仕方ない。
と思って、私は教室を出て奴を探す事にした。
どうでもいい物だったらそのまま放っておくが、あのピアスだけは譲れない。
奴の居そうなところなんて検討もつかない為、適当に校舎内をうろつく。
そもそも奴が学校に来てるのかも分からないが。
校舎裏に続く渡り廊下を歩いてると、
ズラっとバイクが並べてある駐輪場が見えてきた。裏門に整備されてる駐輪場か。
その駐輪場付近で座り込んでいる5-6人の不良。この学校の生徒の中でも群を抜いてガラは悪い気がする。
「ねぇ」
まぁ、いい。
とりあえず、奴が何処にいるか分かるかだけでも聞いてみよう。
あんな存在感もあり噂になるぐらいなんだからこの学校じゃ名の知れた男のはずなんだし。
そう思って、この集団に声をかけると、一斉に虚ろな目付きで私の方を見た。
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