第34話
“後悔しとうない”
あの日の詩歌と同じ瞳で同じ台詞を言った千里は
俺達がとめるのも一切聞かず、結局脱退して地元に帰っていった
誰も見送らなかった
ベースの代わりのメンバーは…代理ですませた
事務所からは新メンバーを入れようと何度も言われた
だけど、ずっと一緒にやってきた仲間だった
「水本さん…すみません。わがままばかり言って」
水本さんは俺達のマネージャーになっていた
「いえ、君たちがやりやすいようにするのが一番ですからね?」
相変わらずの話し方に相変わらずビシッとしたスーツを着こなしている
もしかしたら変わっていないのはこの人だけなのかもしれないな
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます