第11話
――――――…
―――…
「好き」
「―――は?」
「じゃったんよ。入学した時から…」
「は?詩歌?なに言いよるん?」
恥ずかしげもなく、いきなり真っ直ぐに俺を見据えて“好き”と言った詩歌
「うち、後悔だけはしとうないけー。気持ち伝えよう思って。ただそれだけっちゃ」
ニカッと笑うと右にだけ、えくぼができる
「―――なんで、今さら?」
そうだ、なんで今さらなんだ
「じゃけぇ…後悔しとうないけえっちゃっ」
「―――は?」
それはあまりに突然の“好き”の告白で、あり得なくて、この状況に戸惑うばかりの俺に
「はよう行かんと新幹線乗り遅れるっちゃ」
すっきりしたような表情の詩歌がそう言った
どういうことじゃ!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます