第9話

「…うん」


詩歌が涙を堪えてる姿に、メンバー全員が思わず視線を逸らしてしまう




―――…一緒に行きたかった。詩歌も連れて行きたかった



俺達の…大事な仲間







「…もう!みんなもっと明るくしてっちゃ。せっかくの門出なんじゃけえねっ」



そう笑う詩歌の目に光るものが見えた



それが朝日に照らされて…綺麗に光っている



―――…詩歌って…こんなに綺麗だったのか…




多分、メンバー全員がそう感じたんじゃないだろうか


詩歌を見つめたまま、しばらくは誰も動けなかった

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