第4話

「いいお返事をお待ちしていますよ」


水本真司。それがこの男の名前…らしい


水本さんは名刺と連絡先を置いてまた東京へと帰っていった





「どうすんの?」


5人の中では最も冷静な男、彰人がまず口を開いた


いや、ただ単に面倒臭がりなだけだと最近になって気づいたんだが…


「どうするって…そりゃ」


千里が言いかけたその時―――




「うちは降りる」


そう言ったのは


「なに言いよるんか。ボーカルのお前がおらんにゃ意味がないじゃろうが」


バンドのボーカル兼クラスメートの詩歌だった

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