第82話
拓実君の温かさも香りも何の抵抗もなくアタシの身体に浸み込んでくるような気がした。
こんな近くにいるのに、
こんなに切なくて苦しいのは彼が好きだから?
もっと近くに行きたいと思った。
もっと近くに。
でもどうすれば良いのか分からない。
近くに行きたいという意味は身体を繋げたいとは違っていて……。
「……みおチャン、」
耳元で拓実君が囁くから何だかゾクリとする。
そんな声でこんな近くで囁かないで。
自分を見失いそうになるから……。
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