第65話

「拓実君、もう会うの止める。」


「どうして?一晩で俺を嫌いになった?」



嫌いになった方が楽。

好きだからツライ。


「…夕べ帰さなかった方が良かったのか。」


拓実君の言葉にアタシの身体がビクッと反応する。


それを彼は見逃さなかった。



「みおチャン、ちゃんと話そうか。」



拓実君は落ち着いた声で言うとアタシを部屋に入れた。

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