第51話

『みお?お前今どこにいるの。』



「あ、ちょっとコンビニ。」



『どこのだよ?いつものコンビニにお前いないじゃん。』



「ちょっと……遠くの、」



アタシは声が上ずってしまう。



『早く帰って来て。お前のマンションで待ってるから。』



「ちょっと!?チカうちに来てるの!?」



そう言うと拓実君は一瞬アタシを見たけど、溜息をつくと完璧アタシから離れてもう一つの部屋に入ってしまった。

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