アレルギー 6
第49話
「た、拓実君……、」
拓実君はアタシの声が聞こえているはずなのに無視する。
そしてさっきから頬から首筋にかけて彼の唇が辿っていた。
何か言って欲しいのに。
アタシは壁にもたれていたけれどそろそろ足に力が入らなくなっていた。
もう立っていられなくなったその時、
「あっ……?」
「大丈夫?」
拓実君の手がアタシの背中を支えた。
「う、うん……。」
アタシだけが焦って落ち着かない感じみたいだった。
拓実君の声からはアタシみたいな感情があるのかは分からない。
だからって彼の表情を見る事すら恥ずかしくて出来なかった。
「……やめる?」
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