第48話

「後悔……?それは別の意味で後悔すると思うんだけど。」



拓実君はアタシの言う事なんてまるっきし相手にしていなかった。


でもその言葉とは裏腹に彼の表情は……。



「後悔するかしないかはアタシが決めるの。」



「こんなに助言してあげてるのに言う事聞かないね?」



拓実君はドアを少し開ける。

それと同時にアタシを玄関に入れた。



「言う事聞きたくない。」



アタシは拓実君の胸にもたれる。

アタシ、なんか大胆だ。


こんな自分がいたなんて少し驚く。



「……初心者のくせに煽るのは上手なんだね。」



拓実君の艶っぽい声音がアタシの鼓膜を刺激した――――。

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