第46話
拓実君にそう言われて目の前のマンションを見つめる。
「みおチャン、」
彼の言葉にビクっと身体が反応する。
拓実君はアタシの手からその反応を確実に感じ取ったみたいに苦笑いした。
「そんなに警戒しなくても。」
「え…あ、違う。」
「まあ、仕方ないけど。大丈夫って言ってあげる保障はしてあげられないしね。」
拓実君はアタシの手から離れる。
「ゴメン、冗談。この道を左に曲がったら駅があるから。」
「拓実君、」
「また明日ね。」
そう言って拓実君はマンションの中に入って行った。
アタシはその姿を見ていた。
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