第38話

「とにかく早瀬は止めろ。」


チカは念を押すようにアタシに言う。


でもそんな話聞き入れるほどアタシの気持ちは冷静ではなかった。



「アタシの恋愛をチカに左右されたくない。自分は好き勝手して、口出ししないでよ!」



「みおっ…!」



アタシはトレイを持って席を立った。

チカがアタシを何度か呼んだけど、


無視した。



チカは、拓実君がキライなんだろうか――――。

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