第37話
「…お前は中学の時からちょっと顔が良いとそいつばかり見てたよな。」
「別に。」
アタシはトレイにのせていたプリンを一口食べる。
チカは全然気づいてなかったのだろうか。
アタシがずっとチカの事を好きだった事を。
でも、今考えるとチカに対する好きという意味は、拓実君に対する好きとは違っていた事が分かった。
「みおは俺が何のために興味のない女と付き合ってるとか疑問に思わないわけ?」
「は?」
「なんだよ、そのマヌケな声は。」
「興味のない女と付き合ってた?バカじゃないの、どうしてアタシがそれに対して疑問とか思うの!?」
アタシには理解できなかった。
チカの行動に何か意味があるとは思えない。
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