第23話

「…っ、」


身体が固まったみたいに動かない。


「恭子もよくクリームつけてるんだけど二人は似て……みおチャン?」



拓実君は不思議そうな顔をする。



「わ、顔が赤い。」



そう言われてアタシは急いで顔を背ける。



チカにも触れられた事のない頬はどんどん熱くなってゆく。


まずい、何か話さないと。



この間が堪えられない。



「あ、あの、麦茶取って来る。」



アタシはそう言って立ち上がろうとしたら、



簡単に拓実君に腕を掴まれてしまった。

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