第24話
「えっ…!?」
アタシはそのまま拓実君に腕を引っ張られてまた床に座ってしまった。
「いらない。」
「な、なに?」
「麦茶。」
拓実君は笑ってそう言った。
「そ、そう?でもアタシは、」
拓実君はテーブルにあるアタシの飲みかけのグラスをチラっと見た。
「まだ大丈夫でしょ。」
…その通りで、グラスの中の麦茶は半分も減ってはいなかった。
「えと…、」
「みおチャン、緊張してるの?腕に汗かいてる。」
緊張しないわけがない!
こういう場面に免疫力が強いわけでもないのに。
「そっか…、大事にされてたんだ。今まで。」
「え?」
アタシは拓実君に聞き返すけど彼の行動の方が少し早かった。
アタシのファーストキスは、
チカじゃない別のオトコのヒトと――――。
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