アレルギー 2
第11話
雨は思ったより降っていた。
「拓実君早くタオルっ!」
マンションに着くとアタシは急いで拓実君にタオルを渡した。
「ごめん、凄いなあ最近の天気は。大降りになるなんて思わなかったよ。」
拓実君はタオルで身体を拭く。
でも結構濡れていて、シャツが彼の肌にはりついていた。
アタシはそんな姿とかは見た事がないから相手が拓実君でもなんだかドキドキしてしまった。
結局拓実君のシャツをハンガーにかける。
Tシャツ姿の拓実君はコーヒーを飲んでいた。
「なんか可愛い部屋だね、みおチャンらしい。」
拓実君は棚に置いてある雑貨に触れながらそう言った。
「そ、そうかな?」
「うん、薄いオレンジが基調になってて。」
拓実君はそう言いながら濡れた髪をかきあげた。
その仕草になんだかアタシは釘づけになってしまった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます