アレルギー 2

第11話

雨は思ったより降っていた。



「拓実君早くタオルっ!」



マンションに着くとアタシは急いで拓実君にタオルを渡した。



「ごめん、凄いなあ最近の天気は。大降りになるなんて思わなかったよ。」



拓実君はタオルで身体を拭く。

でも結構濡れていて、シャツが彼の肌にはりついていた。


アタシはそんな姿とかは見た事がないから相手が拓実君でもなんだかドキドキしてしまった。



結局拓実君のシャツをハンガーにかける。



Tシャツ姿の拓実君はコーヒーを飲んでいた。



「なんか可愛い部屋だね、みおチャンらしい。」



拓実君は棚に置いてある雑貨に触れながらそう言った。



「そ、そうかな?」



「うん、薄いオレンジが基調になってて。」



拓実君はそう言いながら濡れた髪をかきあげた。



その仕草になんだかアタシは釘づけになってしまった。

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