第84話

「滝川先生、名札が出来ました。」


総務課の職員が医務室に入って来た。俺の名札にはレッドのネームホルダーがついている。



「赤・・ですか?なんか他に地味な色のホルダーないですか?」




「一応、各部署の区別の為に色分けしてます。医師はレッドなんですよ、まぁこの色をつける人は滝川先生だけなんですが、」



「そうですか・・・じゃ白衣着なくても良いですよね?」




「はい・・自由だと思います。」



俺はネームホルダーを首にかける、そして名札を確認する。


滝川律


俺の事、誰も知らない所にまた来たんだ。



誰も知らない・・・

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る