第56話

「もうホントに関わりたくないって思った・・・。また都合良く遊ばれて・・!」


突然、滝川君にキスされる。



「それ以上、俺の印象を悪くしないで。嫌われたくない、好かれたいのに。」




そう言ってアタシに優しく、甘いキスを落とした―――――――。



「・・・披露宴ホントに行かないでいいかな・・。」



「無理、もうドレスがシワになってる、それにそれより大事な事しないと。」



彼の手がパーティードレスのファスナーを下ろす。



「・・後で直史くんと優子に怒られるね。アタシ達のキューピッドなのに。」



少し前まで此処に来る事も迷っていたアタシ。




今は二人に感謝する。




「あんなに招待客がいるから俺達二人がいなくても大丈夫。」



そのままアタシ達はシーツの上で溶けあった。

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