第52話

結婚式は県外で行われるため、アタシの宿泊先も自動的に結婚式場と同じホテルだった。




「久しぶり・・・」



一応滝川君に挨拶をしておく。



「ホントにね、あからさまに避けられる身にもなってよ。」



う・・・機嫌が悪い。



「なぜ連絡してこない?この前教えたけど。」




「え?それは・・」



「俺とは関わりたくない?」


アタシは彼を見上げる。



「あの・・・アタシ、滝川君とは無理・・だから、」



「もっと追いかけようか?逃げるばかりするなら、」


「・・・どうして、」




「全然俺を見ないから。心から排除して・・・また君は俺を傷つける。」




だってそれは、滝川君も同じなのに・・・

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