第50話
「滝川先生、頭痛薬ください。」
「・・この前、頭痛続くなら頭痛外来を受診してと言ったけど。」
知ってるわよ!
口実に決まってるじゃん。
「いつからはなと付き合ってるんですか?」
「関係ないよね、今その話。」
この人動揺さえしないっ。
「じゃあなんで彼女を早退させたり、連れて帰ったりしたんですか!?」
カタカタとキーボードを打つ音しかしない。
無視か?いま無視されてんのか!?
そしてプリンターから一枚用紙が出てきた。
「河本さん、君みたいな若い人が頭痛薬に頼らなければならないほど頭痛が続くのはノーマルではないよ。紹介状書いたから受診して、ね?」
“ね”?
それって・・・アタシの事心配してくれてる!?
「はい!喜んで行ってきます!!」
なに、やっぱり・・・堪らないこの人。
アタシはウキウキしながら医務室を出た。
・・・あ、はなの事。
ま、いっか。
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