第39話

滝川君・・・体調が悪くなってきてる?

さっきから何も話さなくなってしまった。



そろそろ立っているアタシの足も痛くなってきた。



「・・・まだ変な事言っていたな、“その他大勢”とか。」



ほとんど彼はアタシを見ないで窓に顔を向けていた。



「ああ、それは言葉の通り滝川君と関係のある“女の子の数”よ。アタシはその中の一人だから。」



言い終わらないうちに滝川君がアタシに近づいてきた。



「いつそんなに君を扱った?」



「え?」



いつ?

ていうか、そんなに冷たく見下ろさないでよ・・緊張するじゃない。



「えと、はじめから?」



「はじめから?」



なんでまた聞き返す!?



「うん・・・だって“嫌いじゃないなら、脱いで”って滝川君アタシを誘ったじゃない?」



アタシは後退りをする。

緊張と彼の威圧感がアタシを恐怖に落とし入れる。



こんなに綺麗な人だけど・・・



「“嫌いじゃない”を君はどう解釈した?」



やだ・・まだこの人聞いてくる。



「それは・・・」



「“セックスが嫌いじゃないなら”って解釈して俺としたんだ。」



はい、その通りです。

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