第34話

仕事もあと一時間ちょっとで終わる頃、営業一課に滝川先生が入ってきた。



掃きだめに鶴って正に今のこの瞬間をいうのだと思う。


あ、係長がめっちゃ御礼言ってる、・・・あ、部長の所に行った。



「河本!仕事しろよ、見とれてんなよ。」




「あ!こっちに来る、先輩!!」



本当に滝川先生はアタシのところで止まる。



「澄田さんの荷物だして、連れて帰るから。」



え?今なんと?



はなを・・・・連れて帰る!?


アタシが目を丸くしていると滝川先生は椅子に置いてあるバッグを持ってフロアを出て行った。



「・・・おい、河本!なんでアイツが澄田のバッグ知ってんだよ!?」



・・・凄い、はな。



いつの間にあの氷の王子をゲットしてたのぉぉ!?

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