第9章

第10話

「美味しい…!濃厚な味わいの中にチョコレートの優しい甘さが広がっていく…」


瑠衣の満足そうな顔に、ショコラッティーも嬉しそうだった。


「お気に召して頂けて、嬉しいですわ!」


「ずるい…瑠衣くんは、私が見つけたのに…」


ベリーは、シュンとした表情をしていた。


「えっ…?」


『これは…もしかして、嫉妬ってヤツ…?』


僕には、これまで誰かに好かれるとか、そう言う事とは無縁の生活を送ってきた。


それが…


『ここに来て、モテ期到来!?』


…とは言っても、自分の気持ちが置いてけぼりな気もするけど…。

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